◎大抜擢の映画出演でしたが、いかがでしたか。

落語家・林家しん平師匠は、憧れの人だったので、先ず声を掛けて頂いたのが嬉しかったです。
僕でいいのかと悩みましたが、お前はそのままでいいんだと言われて、頑張れました。
自分流の絵コンテを描き、落語の稽古のように、相手を想像しながら台本を覚えました。

◎ピエール瀧さんについて

僕は元々電気グルーブの大ファンだったんです。だから共演できたことは、嬉しいというより先に不思議な感覚でしたね。面白い人ってイメージをずっと抱いていました。素顔も侍みたいな、堂々たる大名みたいな、キャパの大きな人です。入門してみたいっていう小春の気持ちも分かります。

◎田畑智子さんについて

もう天才です。僕と田畑さんは同い年なんですが、本番ではきちんと師匠のおカミさんに見えるんです。
こんな夫婦もいるだろうと思うような。でも控え室では僕と同世代の人に戻るんです。凄い方です。

◎林家しん平監督について

台本が来る前に原作を読んでみて、監督の繊細さに驚きました。
撮影に入ったら恐いと聞いてましたが、こんな僕を一生懸命奮い立たせようとしてくれました。
随分叱られもしましたが、本番OKの時に「わさび素晴らしい、真打扱い！」なんて声を掛けて頂いたりして、とても励みになりました。